「参加者の立場から会議を変える! 進行役でない人のためのファシリテーション」を開催しました!

2016年06月26日

ファシリテーションを実践につなげる“1スキル深堀り”講座
を開催しました。その様子をご紹介します。

参加者の立場から会議を変える!
進行役でない人のためのファシリテーション


日時:6月26日(日)9:30~15:30
会場:介護付き有料老人ホーム天久ヒルトップ『地域交流室』
    (那覇市天久1126 天久台病院敷地内)
参加者:13名



川中 本講座では講師に、川中 大輔 氏(シチズンシップ共育企画 代表)をお招きし、ファシリテーション・参加型話し合い技術についての基礎、実践につなげていくスキル等を講義いただきました。

講座で話されたキーワードを一部ご紹介!

=================
皆さんは様々な会議を経験され、
「長い時間をかけたのに、結局決まったことが少ない!」
「一部の人の意見のみで進んでしまった!」
そういった経験はないでしょうか?
その場のメンバーの意見を引き出し、メンバー間の関係性を豊かにし、
議論を深めるためには、場を進行するファシリテーターだけが
重要と思っていませんか?

本講義の目的は、誰もがファシリテイターとして前に立つことは少ないが、参加者の立場から会議をより良くしていくこと、参加者だから出来ることを学ぶ目的で講義を行いました。

■セッション1-良い会議とは? また、それを阻むものとは?
 まずは二つのグループに分かれて、良い会議とは、また、それを阻むものを出し合って議論!!

 良い会議とは、
1.皆が目的を共有している。 2.互いの意見を尊重して聞くことで、反対意見も自由に言えて、安心して発言することができる。 3.様々な意見から相互作用、+αが生まれ、話が深まっていくこと。 4.最後には、結論を皆で共有すること。等があげられました。

 会議を阻むものとは、
1.会議に参加するメリットを参加者が感じていない。 2.同じ議論が繰り返されてしまう。 3.会議内容の事前情報を皆が共有していない。 4.立場や上下関係等によって、言いたいことが言えなくなる(見えない壁がある)。 5.会議を楽しくしようとしても、ふざけているととられることがある。等が挙げられました。

「参加者の立場から会議を変える! 進行役でない人のためのファシリテーション」を開催しました!



■その後、講師からのレクチャーを少し紹介。
 ∟一般的に良い会議とは、
1.時間が短く感じる(密度が高い) 2.成果が多い 3.納得感を得られる 4.意見を言いやすい 5.脱独り言 6.自己開示+フィードバックがある状態。
 ∟阻むものは、
1.自分の意見を話すのみで、人の意見に擦り寄ろうとしない 2.多数意見の考えで話が進むなど、少数意見などが言いづらい状況になる 3.会議の目的とは違う話など脱線する時間が長くなってしまう。

■セッション2-良い会議にするための工夫とは?
 では、どのように行えば会議は良くなるのでしょうか。会議は以下のような段階があり、

事前準備→共有→発散→混沌→収束→事後ケア

各段階、または全体で良い会議にする工夫をグループで出し合ってみると。

事前準備―●目的、手法の事前共有。●話が長い人の前に時計を置く。
共有―●目的、課題を書いて確認。●アイスブレイキングで話しやすい雰囲気に。
発散―●意見を書き出す。●うなづいたり、信頼性を高め、発言しやすく。
混沌―●ルールや目的をつぶやく。●意見の背景を伝える、または、互いに考える。
収束―●主語を私達にして発言。
事後ケア―●議事録の共有
全体―●笑顔。●共有、収束までの過程の現在地確認。●脱線していると一旦止めて、この話の目的は重要かを確認してみる。


■その後、講師からのレクチャーを少し紹介。
良い会議にするには。
拡散―●他の人の思考を刺激したり、持っている経験知を引き出す「相手に貢献する質問をする」
混沌―●議論をどう考え受けとめてるか訊ねたり、意見の食い違いを明確化する。
収束―●出ている様々な意見の中から共通項を明確にする。●会議の合意は、「まっ試しにやってみるか」という完璧を求めすぎない。 
などなど、多くのコツを紹介頂きました。

また、ファシリテーターとして重要な4つの基礎

1傾聴→2観察→3質問→4介入

 「まずはしっかり聴く力をつけてから、次々の技術を身に付けるべき!」などなどの技術的な話がありました。

■セッション3-実際に体験した困った会議のロールプレイ実習
 2グループに分かれ参加者が体験した会議を再現!!
 困った会議を再現するために役になりきるのは難しかったのですが、役になりきることで、その役から見える会議の「おかしなところ」、「難しくしているところ」が観えてきました!!
 そして、そのことをグループで共有すると、皆さんその立場から見えている会議の改善すべき点が違っていることに、驚き、勉強になりました。
 その会議を、改善点を踏まえもう一度行うと、話がスムーズに進んでいき、ファシリテーターが行う、場を和ませ、参加・発言を促す技術は、参加者も行うことで、会議を濃密に、質を高めることが可能だと実感することができ、学びの大きいものとなりました。

ロール1ロール2


参加者からの感想をご紹介すると、
●5時間もの長時間な講座でしたが、気が付けばあっという間でした。
●「参加者とファシリテーターのやれることは、ほとんど変わらない」というのが驚きでした。
などなどの感想を頂きました。

ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました!!!

(まちわく:賀数)





Posted by まちわく at 15:30│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

まちわくへのお問い合わせ
特定非営利活動法人 まちなか研究所わくわく
〒902-0065 沖縄県那覇市壺屋1-7-5
民衆ビル4F
TEL:098-861-1469