沖縄地域社会ビジョン大学院2021 11/4(木) 講義5 地域住民の想いに寄り添うプロジェクトマネジメント

2021年11月04日

🧘‍♂️地域住民の想いに寄り添うプロジェクトマネジメント🧘‍♂️

講師:高野 大秋 氏 (社会福祉法人那覇市社会福祉協議会在宅福祉課 課長)

開催日時:11月4日(木)
開催方法:ZOOMでのオンライン

みなさんこんにちは!
沖縄地域社会ビジョン大学院10期生の南です。

今回は「まちづくり」に関して様々な研究・取り組みを行ってきた高野先生から、まちづくりをする際に大事にしている視点や、まちづくりのキーワードについて面白い話も交えながら教えていただきましたキラキラ 
高野先生は、福祉のまちづくりのために様々な自治体や、スウェーデンなどの地域にも足を運び調査をされており、この経験から地域社会福祉コーディネーターとして
・支え合いマップづくり ・小規模避難訓練 ・地域見守り隊のモデル事例づくり 
など様々なプロジェクトを行い、「那覇市地域社会福祉計画」に1期~4期まで策定に関わってきた方ですコレ!

📝講義内容📝
今回の講義の流れは、まず高野先生から社協やまちづくりにおいての視点、真地団地の自治会について前半一時間程度話をしてもらい、ブレイクアウトルーム機能でグループワークを行って高野先生から企画内容のアドバイスをもらい、後半には与儀市場付近の地域活動の話をしてくださいました!

まず最初に、高野先生が地域づくりのために訪れた自治体や、スウェーデンの施設に回ったお話をしてくれました(ロービックという地域には高野先生が日本人で初めて訪れたところだそうです😂)この経験から高野先生は、住民の人に参加してもらうときに地域の中でなにかしら役割を持ってもらうことにこだわりを持っていらっしゃるそうです。

高野先生は社協に就職し、就職当初の社協は直接住民には関わらず民生委員のバックアップ的立場であったり、「地域組織化方針」をもって小学校区単位での地区社協を始めたけど継続が難しかったりと、高野先生が学生の頃みてきた地域社会の姿とは違う感じで疑問を持たれていました。

そこで高野先生は地域での支えあいを掘り起こすため、地域の人に90分ほど話を聞いてマップにまとめたり、那覇市の中でも100~200世帯に目線を落として調査を行ったりと、地域住民の声を聞くことを自ら行い、その声を元に具体的に地域と関わっていく手段としてサロンを展開させたそうです。この話を聞いて、高野先生は地域づくりに大きく貢献している人だと分かりました。
また、真地団地の自治会でも、住民での話し合いを月1回行いマップづくりをし、サロンを展開するといったネットワーク構築を作り上げており、そうすることで地域住民も自然に協力するように変わっていったそうで、直接地域の人たち一人一人のニーズに関わっていくことでそのエリアのニーズが見えてくることが分かりました。私たちのチーム3防災でも、企画をいろいろ提案していたのですが中間発表の時に具体性が薄いといった指摘をいただいたので、この企画をすることで何を解決したいのかといったことに具体性をもたせるため、住民に直接インタビューも行いましたがマップ作りまではできなかったので、とても参考になりました...!

そして、企画をしている中で地域からどのような声があったのかをそれぞれのチームで発表し、チーム3防災は高野先生から、川崎市での活動を参考に、遠くからでもイベントに関われるような仕組み作りはどうか?という意見をいただくことができました!

後半は、与儀市場通りにある自治会の基盤のない、グーサン通りについて話をしてくださいました(グーサン通りとは若い人がいなくなって杖をついて歩く人が多くなってしまったという意味だそうです)。初めにこの地域に介護予防の活動を展開させようとしたけど高齢者はあまり来なかったそうで、その理由を高齢者の家に一軒一軒尋ねていったそうです。そうすることにより、高齢者の方々は、「おしゃべりする場所がほしい」といったニーズが見えてきて、ふれあい・いきいきサロンを展開していったり、月に1回話し合いの場を持ち地域のネットワークの構築を作ることで中核となる人が増えていったそうです!

🍑感想🍑
今回の講義を聞いて、地域の活動に関わる人を増やしていくには、住民(自分たち)の困りごとを解決していけるような活動をすることが重要であると分かりました。そのためには、住民の話を直接聞くことで一人一人のニーズを知りそれを組み合わせてその地域のニーズを見つけること、それぞれ住民に役割を持たせていき地域住民がやったように仕向けていくことが大事だと感じました。私たちのチームは松川団地の会長に話をきき、それを踏まえた上で地域住民同士の関わり合いが必要だと感じたので、ふれあい動物園を企画していますが、これを機にもっと住民同士が気軽に会ったり、話ができる関係性を作り上げていくには、ふれあい動物園が終わった後も継続して地域住民同士の関わり合いを増やせるように、定期的に話し合いをもち、住民に役割を与えることで住民の人たちがやったように仕向けていくと、目的達成ができそうだなーと感じました!
高野先生、今回はとても勉強になるお話をありがとうございました晴れ


(受講生:南)



Posted by まちわく at 21:00│Comments(0)
 
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